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車は何に乗っています?と聞かれたときに、プントと答えると、たいてい、?という顔をされる。フィアットの車の中では一番売れていると思うけれど(今はパンダかな)、日本ではほとんど見ないし、話題になったこともないから無理もない。そもそもフィアットというメーカーがマイナーで、フィットですか?と聞き返す人もいる。 フィアットの車は小型車が多く、それは国内メーカーが得意としている分野でもあるから、購入候補になりにくい。単に小さい車が欲しい人は、ヴィッツやマーチを買うだろう。外車が好きな人でも実用性を求める人は、ワーゲンや、まあベンツなどに目をやるだろう。小じゃれた車が欲しい人は、もう少しデザインの出張ったフランス車を買うかもしれない。イタ車好きを自認する人は、おそらくフィアットなどという「半端な」ものではなくて、アルファロメオとか、さらにはフェラーリ(私の購入した代理店では、ここ1年で新車を30台売ったと言った!)を目指すのではないだろうか。さらにフィアットは代理店も少ないし、故障が多いという過去の評判もあるしで、やっぱり日本で売るには難しい車だと思う。 私には、フィアットに対する悪い印象はなかった。大学時代に、自動車部の友人がプントの何代か前の車、ウーノに乗っていた。彼は自動車部だから、部活ではジムカーナをやったりして「走り命!」という感じなのだけど、そういう人の普段乗りが、CR-Xでもインテグラでもなく、非力でマイナーなウーノというのはなかなかかっこよかった。よく信号が青になったら、これ見よがしにフカシながら発進していくステッカーだらけのチューニング車、というのがあるけど、そういうのを見て「まっすぐって、バカでも走れるんだよ」というのが口癖だった。ウーノの内装も、これは80年代の外車だったからガイシャ臭プンプンで、明らかに国産との趣味の違いがあり、それは私の心にヒットした。 前の車、パジェロJrの車検が迫ったとき、2歳の息子のことを考えて、4ドアの、もう少し大きめの車を買うことにした。候補は、インプレッサ、エクストレイルなどがあったけれど、どれも高かった。「Goo」をぼんやり見ていたとき、片隅にプントを発見したのだ。 そのプントは中古でなかなか安かった。距離は1.8万キロとけっこういっていたものの、ほぼ1年落ちで新車価格の6割。グレードはHLXでこれは最上位である(サンルーフが無かったのが残念だ)。内装のヤレもほとんど無いし、タイヤは交換したのか、ほとんど減っていなかった。1年落ちということは、車検があと2年、自然故障を無料で直してくれるクレーム対応が1年、JAFなみの出張修理サービスを受けられるフィアット保証が2年残っていることになる。前のオーナーはUVカットフィルムを全ウインドウに貼っていたから、ささいなこととはいえ、日焼けを気にする妻にもアピールした。また、カギはオプションのキーレスになっていた。ディーラー車で、アレーゼ扱いの中古というのも、フィアットの中古を買うにはこれ以上の安心はないと言えた。 最後のキメ手になったのは、フロントマスクだ。プントはフェイスが2003年に変わって、トヨタの実用車みたいになってしまった。購入した個体は前モデルのフェイス。登録が2003年12月だから、前モデルの最終型ということになる。私も含めて、プント好きは断然前モデル支持(もっと言えばジウジアーロデザインの先代支持)だから、最終型となると心が騒ぐ。機関はほとんど現行と同じだから、パーツの供給などもしばらくは安心だろう。 それでも妻はフィアットという、得体の知れないメーカーに若干渋った。「ホンダのCR-Vの方が...」などというのを、最後は半ば強引に決めてしまった。なんでもそうだが、最終候補から、一つにしぼるのは、勢いだ。洗車するのも、メンテするのもどうせ自分なのだから、愛せる車が欲しいですよね。 ...というわけで、もう1年半ほど乗っている。今のところ、ほとんどトラブルはなくて、内心ほっとしている(「だからホンダにしようっていったじゃない」)。販売後かなり経つので、マイナートラブルの原因はほとんどつぶされているせいだろう。また、ネット上にかなりの情報があって、これらには非常に助かった。こういうときにはIT社会に本当に感謝したくなる。マイナーな車種でも、選別できるほどの情報を得られるのだ。 排気量は1.2。パジェロJrの1.1から100ccしか増えていないが、信じられないくらいパワフルだ。オートマなので、加速のとろさを懸念していたが、全く不満を感じないし、交差点からの発進で悔しい思いをしたこともない。これは富士重工製といわれるCVTの恩恵だろう。疑似MTモードもあって、これまでマニュアル車で来た私の購入動機の一つだったが、ほとんど使ったことはない。 おもしろい機能といえば、トリップメーターに、燃費を表示するモードがあって、これがなかなか素晴らしい。刻々と走行距離/消費燃料の計算をしてくれるのだが、自然とジェントルな走りになってくる。ラフにアクセルON/OFFしていると如実に燃費が下がるのがとてもリアルだ。 燃費表示をさせていると、プントの走りの方向付けがよくわかる。一言で言うと高速巡航に味付けがしてある。今まででもっとも燃費が良かったのは、110km位で巡航したときだ。このときはなんと19km/Lまで燃費が上がった。街乗りではだいたい10km/L前後となる。 エクステリアデザインは、気に入って買っただけに、素晴らしいと思う。とくにリアの造形は、今でも全然飽きない。ピラーに各種ランプを付けるアイデアは、今では一般化してしまったが、その走りとなった先代プントの血を引く、2代目プントのそれは、やはり一番洗練されていると思う。国産車では日産Noteがうまくパクっていて、後ろについたときなど時々「プントだ!」とどっきりする。 インテリアはもちろん良いのだけど、いろんなレビューで言われているほどではない...というか、出張ったデザインではなくて、趣味良くまとめた感じだ。たとえば、同じフィアットが出している、ムルティプラのインテリアなど、これぞデザインという感じで、もうその、洗練とは逆の勝負具合が素晴らしいと思う。まあ、機会があれば見てみてください。すごいから。ムルティプラは外観も凄かったのだけど、これもプントのフェイス変更と同じくして、平凡なものに変わってしまった。 ..ということで、プントのインテリアは普通なのだけど、ボタンの配置など適切な位置に、適切な大きさであって、よく考えられていることが分かる。HLXでは前席のみパワーウインドウ、シートの布のグレードが高い、などの特典があるが、基本的には同じだ。 不満といえば、「何も起こらない」ということか。なんというか、モディファイしたり、改造したりという欲求が起きないのだ。前の車ではカーオーディオを変えたけど、プントには最初からウーハー付きの6スピーカーシステムが付いていて、それなりの音を出す。純正のCDプレーヤーは使いにくい&ひどいデザインと聞くが、私のは前のオーナーがMD+CDチェンジャーに交換していて、デザインもなかなか良いので不満はない。このセンターユニットにはAUX入力があるようなので、Beosound2や妻のiPodをつなげるようにしようというのが最近のささやかな計画である。
by mactki
| 2006-07-01 18:29
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