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この春にiPhoneを買い換えた(iPhone 7plus → iPhone 13)。高い買い物だったが、容量も増えたし、Face IDは便利だし、処理速度はいうまでもなく文句の付けようもない。概ね満足して使っているのだが、一点、内蔵カメラで取った写真についてモヤモヤしている。一言で言うと、鮮やかすぎる。デジカメには昔から「鮮やか」とか「Vivid」とかのモードがあるが、あれが強烈になった感じ。例えば、下の写真を見て欲しい。
やはり実際の色の再現度はα7が近く、iPhone13は強烈に鮮やかだ。私は植物の写真を撮るのが趣味だが、こういうのを見るとiPhoneのカメラって使えんなー、とか思う。でも人に見せたらiPhoneの写真の方を綺麗と思っちゃうかも、とか思う。 このように、iPhoneのカメラで撮る写真に不満を覚えつつ、スゲーと思うところも当然あって、それはHDR(ハイダイナミックレンジ)である。晴天や逆光などコントラストが高い条件では、視野内の明暗差が撮像素子がカバーできる範囲をしばしば超える。結果明るい部分が真っ白になったり、逆に影の部分が真っ黒に潰れてしまう。HDRはそれを補う技術で、通常は露出を変えた複数枚の写真を撮って内部で合成する。 このHDRは今ではほとんどのデジカメに搭載されているが、iPhoneのそれはとても優秀なのだ。例えば下の画像を見て欲しい。これはベランダから朝焼けを撮ったもので、左がソニーの高級コンデジであるRX100M6、右がiPhone 13 の画像だ。建物の背後に朝焼けが見える、逆光条件だが、明らかにiPhoneの方が綺麗で、実際の印象に近い写真だ(窓ガラスごしに撮っているので室内の照明が映ってる...しょぼくてすいません)。RX100はHDRはオンにしているが、この条件では建物に露光がひきずられ、空が白飛びを起こしている。空に露出を合わせると建物はほぼ真っ暗になってしまう。 順光で明暗差がある写真でも同様だ。下の写真はRX100M6(左)とα7(中央)iPhone 13(右)で撮った朝の風景だ。ほぼ同時に撮ったにもかかわらず、iPhoneは日が差す部分はより明るく鮮やかに、そして影の部分は潰れずに浮かび上がらせている。ただし、この写真の場合、目で見た実際の風景の印象は、RX100の写真が一番近い。iPhoneはやはり「やりすぎ」感がある。でもこの3枚を人に見せて最も綺麗に映った写真を選んでもらうと、たぶんぱっと見でiPhoneの写真になると思う。 このように、iPhoneの写真は鮮やかすぎて違和感を感じがちでイマイチだと思う私だが、逆に言うとそれ以外はだいたい満足なのである。夜景とか撮るとビックリするほど綺麗な写真が撮れたりする。ちなみに前に使っていたiPhone 7plusで撮った写真は「鮮やかすぎる」と感じたことは一度もないので、これは7→13に至るどこかで絵作りが変更されたと思われる。カメラのオプションで「鮮やか度」を3段階くらい調節させてくれれば、私が撮りたい記録写真の80%はiPhoneでOKだ。あとの20%はマクロと望遠で、それはまだデジカメが必要だな。それから、ファインアートというか、作品としての写真撮影は全く別の次元の話であって、iPhoneでは設定の自由度がなさ過ぎて無理だろう。
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by mactki
| 2022-11-26 17:32
| カメラ・光学機器
手元のお仕事用MacをmacOS 13 "Ventura"にアップグレードしようとしたら、 MacBook Air 2015 × MacBook Air 2018 ○ MacBook Pro 2019 ○ iMac 2017 ○ という結果になった。最古参のMacBook Air 2015はついに弾かれてしまった。プレゼン用の持ち運びマシンなので、Montereyでもアプリが対応してくれれば全く問題はないけれど。メモリも8GB積んでるし。 アップグレードできたマシンの中でも、MacBook Air 2018は時々反応の遅さを感じる。メモリは16GBだけど、2コア4スレッドだとそろそろきついですね。そろそろARMベースのMacを一台買いどきですかね。 さて、仕事で毎日使うアプリにMS-WordとPowerPoint、Excelがあり、これらはサイズが大きいので、起動にそこそこ時間がかかる。また、結構な頻度でバージョンアップされるので、そのたびに起動時「検証中....」の表示が出て、そうなるとさらに時間がかかる。プレゼンの時とか焦るので、いつもは「システム環境設定>ユーザとグループ>ログイン項目」に登録しておいて、Macの起動と同時に立ち上がるようにしている。ただ、これらは起動時にそれぞれのホーム画面が開かれるのが邪魔で「隠す」オプションを付けて「バックグラウンドで起動した状態」になるようにしていたのだ。 ホーム画面が邪魔 ところがVenturaではログイン項目の「隠す」がなくなってしまった。しばらくはいちいちホーム画面を消したり、option+command+Hで、ウインドウを消したりしていた。マイナーアップデートでの復活を期待したが、13.0.1でも変わらなかった。 そこで、「スクリプトエディタ」(ユーティリティーフォルダ内)を起動して、以下のスクリプトを貼り付け、「ファイル: 書き出す...」でアプリケーションとして保存し、ログイン項目に加えてみた。 -------------ここから------------- set appName to "Finder" delay 10 tell application "System Events" if visible of application process "Microsoft PowerPoint" is true then set visible of application process "Microsoft PowerPoint" to false end if if visible of application process "Microsoft Word" is true then set visible of application process "Microsoft Word" to false end if if visible of application process "Microsoft Excel" is true then set visible of application process "Microsoft Excel" to false end if end tell -------------ここまで------------- すると、一応以前のように「隠れる」ようになった。 私は他にもいくつかのアプリを起動時に開くようにしているので2行目の「delay 10」(10秒待つ)を加えているが、場合によっては必要ないかもしれない。もちろん他のアプリにも対応できる。アプリ名は、スクリプト内のアプリケーション名は「アクティビティモニタ」を起動したときのプロセス名をコピペすれば良い。 とはいえ、アップルには「隠す」を復活してくれるよう切に願う。他にも起動、終了のスケジューリングとか、GUIで設定できなくなったものがちょくちょくあるのだ。 #
by mactki
| 2022-11-19 17:33
| Mac
写真はMacBook Air (2018) で撮りました。画質わる。 iPhoneを最新機種のiPhone 13に買い替えた。これまでは4年前に買ったiPhone 7 plus (32GB)を使っていて、現在のiOS15でもなんら不満がなかった。コロナでマスクをかけている状況だとTouch IDが便利。電話とLINE以外の機能は電子書籍とWEBブラウズがほとんどで、動画もゲームも嗜まないので画面が大きいiPhone 7 plusはばっちり。バッテリーは最近アップルで交換してもらったばかりで、2日くらいは余裕でもつ。 ところが、Androidのスマホを使っている実家の母(80歳)がiPhoneに買い換えたいと言い出した。母はiPad Air 4とiPad mini 4のユーザーなので、iOSのほうが良いという。iPhoneは高額なので、とりあえずこちらのiPhone 7 plusを譲って、私は新機種に買い替え..というプチ親孝行することにした。 しかし一方、自分の方の乗り換えは全く乗り気にならない。10万円近くの出費でこれほどワクワクしないのも悲しいことである。とりあえず機種選択だが iPhone SE: 安いけど画面が小さい。 13 mini: 画面が小さい割に高い。 13: 高い。 13 pro : 望遠レンズがGoodだが高すぎる。 って感じで、どれも決め手にかける。一番の問題はどれもiPhone7 plusの画面の大きさにはかなわないということだ。インチ数的には大きいかもしれないが、実際の画面を見ると幅が狭い。電子書籍を縦書き表示すると、行数が少ない。それから、pro, pro max以外は望遠レンズが付いていない。物を撮る時など、影とかの映り込みを防ぐために、結構使うんですよね。 でも時間もないので、全く思い入れのないままAppleストアで標準のiPhone 13(128GB)を買った。高かった。 早速使っているが、iPhone 7 plusと比べて良いところ、悪いところは以下の通り。 良いところ ・容量が増えた。音楽とかダウンロードしたままにしておけてすごくいい。 ・思ったより小さくなって取り回しが良い。 ・Face IDとても便利(買ってすぐマスク対応になった) 悪いところ ・お金がなくなった。 ・望遠レンズがなくなった。やはり不便。 意外なところ ・画面の小ささは感じない ・CPU性能の向上をほとんど感じない 総じて、お金と望遠レンズを失ったが、容量とFace IDを手に入れたということになる。CPUはA10→A15と大幅な世代更新だが、アイコンの動きが滑らかという程度で、実質的な向上はない。 それから、久々にiPhoneを買い替えたので初めて知ったけど、Macの「移行アシスタント」的なシステムが実装されていて、メールのアカウントなどはもちろん、ホーム画面のアイコンの位置など細かいところまでそっくりそのまま移行できたのがすごく良かった(LINEだけはあらかじめLINE側で移行の許可設定をする必要があった)。 全体としてはデメリットが少ないとはいえ、ビックリするほど、買い替えたヒャッホー感がないんですよね…。iPhoneも成熟化したってことかな。 #
by mactki
| 2022-03-26 14:08
| Mac
左は本物、奥が以前、右が今回購入したもの 時計の革バンドには、尾錠と呼ばれる、ズボンのベルトでいうバックルが付いている。高級機の尾錠は彫り込みや立体デザインになっていて、眺めていても楽しい。 最近、オークションでオメガの尾錠を購入した。マニアの間では「ナメクジ」と呼ばれている古いデザインのものである。オメガマークが立体的に成形されており、「Ω」の下部中央の切れ込みに、つく棒と呼ばれる、ベルト穴に差し込む部分が乗るようになっている。Ωマークが尾錠の機能と絶妙に一体化しており、おもわず「ウマイ!」と叫びたくなる。 #
by mactki
| 2021-11-14 14:18
| 時計
アタイのズマロン返してよう... 実家の父はもう80歳を越しているが、昔から カメラ好きで、コンタックスG2とか、最近ではソニーのRX100/M6とか、なかなか贅沢なカメラを定期的に買っている。写真が趣味、というほどではないけど、良いカメラが気になる、昭和の父である。 年末に実家に帰った時に、放置されていたソニーのα7(初代)を借りてきた。歳をとって重くなり、RX100を買った後は使わなくなっていたのだ。バッテリーは切れていて、内臓メモリの写真は2019年の正月だった。 こちらは既にライカMマウント/NEXのアダプターを購入済みである。目的はレンズ棚に眠っているライカのズマロン35mm F2.8(眼鏡付き)だ。このズマロンは、20年以上前に、M3で使うためにアメリカのショップから4万円ほどで購入したものだ(当時はズマロンは安かった)。しかし、買ってはみたものの、眼鏡付きズマロンとM3の組み合わせは趣味性を通り越して、過剰なモノ感に溢れており、持ち歩くのが気恥ずかしく、ほとんど使わず眠っていた。 眼鏡部分を撤去して、α7に取り付けると、なかなか地味で良い感じになった。ミラーレスに一眼レフ用レンズを付けると、アダプターのせいで、焦点距離のわりに妙に間延びしたレンズになってしまうものだが、M型ライカはもともとフランジバックが短いので、アダプターも薄くてあまり違和感がない。 さっそく使い始めたが、とても快適だ。心配していたのはピントだが、α7の「ピーキング」という、ファインダー内でピントが合ったところが白く見える機能は素晴らしく、35mm F2.8という暗めのレンズだと全く問題なくピントが合う。光学ファインダーだとこうは行かないのではないだろうか。露出については、プログラム(P)モードで使っている。いわゆる絞り優先となり、レンズ側で合わせた絞りに合わせてシャッター速度を変えてくれる。α7は露出補正は独立のダイヤルを持つので、調整は楽だ。 私がこれまで最も使ったカメラは、大学生の時、植物の写真を撮るために使っていた、ニコンのFEだ。お金がなかったので、福岡の六本松にあった別府橋カメラで(いまもあるのか?)、店主の勧めるままに、50mm F1.4がついたものを買ったのだ。既に後継機種のFE2が製造中止となっていた頃で、FEはとても安かった。しかし結果的に大正解で、FEは軽量、頑丈で使いやすく、後で買い足した24mm F2.0と、タムロンの90mmマクロと、スリックの安い三脚(Goodman S-101)と一緒に日本中を旅した。 今回のα7+ズマロンを使っているとかつてのFEのことが、ありありと思い出された。ピントはマニュアル、露出は絞り優先+露出補正。という撮影リズムが同じなのだ。α7の大きさ、形がなんとなくFEに近いこともあると思う。D80とか、D300とか、これまでデジタル一眼レフを使っていた時には一度も思わなかったことだ。試しにニコンマウントのアダプターを買って、50mmレンズをつけてみると、重さもほとんどFEと同じになり、もう全く、30年前の気分である。 開放だと、周辺光量はかなり落ちますな。
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by mactki
| 2021-02-04 18:23
| カメラ・光学機器
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